
園庭に飛び出していった子どもたちの背中で、やさしく揺れるスモックの「空色」。
静岡市清水区袖師保育園の園庭から見上げる青空や、清水の海に近いこの地域の爽やかな風景に、その美しい色がとてもよく調和しています。
私たち保育士にとって、元気いっぱいに遊ぶ子どもたちと、その頭上に広がる大きな空は、毎日心を温かくしてくれる大切な宝物のような風景です。
日々表情を変える空と、子どもたちの心

ふと見上げる空は、いつも同じ色をしているわけではありません。
青く澄み渡る日もあれば、ふんわりと雲が浮かぶ日、茜色に染まる夕暮れや、しとしとと雨が降る静かな日もあります。季節や天候、時間によって、実にさまざまな表情を見せてくれますよね。
実は、保育の中で出会う子どもたちの姿も、まったく同じです。
嬉しくてとびきりの笑顔を見せてくれる日
できた喜びや感動を全身で表現している時は、「頑張ったね!」「楽しかったね!」と目線を合わせて共感の声をかけます。自分の感情をしっかりと受け止めてもらえた経験が、自己肯定感や自己表現力へと繋がっていきます。
ちょっぴり元気がなくて、静かに過ごしたい日
無理に「みんなと遊ぼうね」と促すことはしません。「今日は少しゆっくりしたい気分なんだね」とその気持ちにそっと言葉で寄り添い、本人が安心して落ち着ける静かなコーナーを用意したり、一人でじっくり集中できる絵本やパズルをさりげなく整えたりします。
友達と顔を見合わせて大笑いする楽しそうな表情
友達とのやり取りの中で社会性が育まれる大切な瞬間です。楽しさを共有できるよう温かく見守りながら、必要に応じて「〇〇ちゃんと一緒にやるともっと楽しいね」と関係性を深める言葉を添えています。
初めての体験に胸をドキドキさせている真剣なまなざし
挑戦への不安と期待が入り混じる場面では、焦らせずその子のペースを大切にします。「近くにいるから大丈夫だよ」と静かな安心感を与えながら、自ら一歩を踏み出せるよう必要な援助を見極めて見守ります。
「今日はどんな姿を見せてくれるかな?」「これまでの経験を通して、少し自信がついたかな」
そんな風に、保育士ならではの専門的な目線で日々の小さな変化にしっかりと目を配り、一歩一歩の成長を支えています。
私たち保育士は、子どもたちのその時々の姿や心の動きに合わせて、日々の声かけや環境づくりを行っています。
“どんな日のあなたも、かけがえのない大切な存在”

晴れの日も、曇りの日も、雨の日も、どんな空もその日だけの特別な空です。
子どもたちも同じように、どんな姿や感情も、その子らしい成長の一場面です。
変わらずそこに広がり続ける空のように、私たち保育士も常に子どもたちの心に寄り添い、どんな時も変わらぬ温かさで見守っていきます。
袖師保育園のイメージカラーである「空色」には、
「子どもたちが広い空のようにのびのびと、自分らしく、明るく健やかに育ってほしい」
という、私たちの強い願いと愛が込められています。
70年以上変わらない「もう一つの我が家」として
当園は「みほとけの理想のもとに、心ゆたかな、やさしい子を育てる」という保育目標を大切に守り続けてきました。
70年を超える歴史の中で培われた手厚い保育と、長く子ども達と関わってきた保育士たちがチーム一丸となって、お子さま一人ひとりの成長に寄り添っています。
広い空の下、今日もお子さまが見せてくれる新しい発見やキラキラとした笑顔を、保護者の皆さまと共に喜び合えることを、職員一同とても楽しみにしています。
明日もまた、みんなで一緒に素敵な空を見上げましょうね。

(保健衛生委員 堀池)


